食べているのに栄養失調?
ある方との会話で
僕「お食事は摂ってこられましたか?」
相手「はい、お昼はおにぎりせんべいを食べてきました」
僕「えっ!ちょっとまってください。おにぎりせんべいですか?」
相手「はい、お米から出来ているからおにぎりですよね?」
ということがありました。
これ、何かおかしいと感じますか?
おかしいと感じたら正常な感覚なのですが、「なにが?」と感じられるようなら食生活を一度見直した方が良いですよ。
よくよく話を聞くと、案外お菓子を食事にしている人があります。ドーナツとかケーキとか。
そんな食事でも「カロリー計算はきちんとしています。」という方もあります。
カロリー計算をしていればお菓子でもOKでしょうか?
実はそれ「エンプティーカロリー」といって中身はカラッポのカロリーばかりの食事なのです。
「カロリー」=「栄養」と考えている方もありますが全く別物です。
カロリーは糖や脂肪に代表されるエネルギーで、体では熱に置き換えられ、運動することで消費できます。
しかし、運動エネルギーとして消費出来なかったカロリーは脂肪として蓄積されます。
「栄養」とは身体を構成する要素であるタンパク質やビタミンやミネラルです。
栄養は身体を構成したりバランスをとるために必用なもので、蓄積した脂肪の燃焼にも必用です。
栄養が不足すると身体を構成することが出来なくなりますので当然ですが体調を崩します
ですので、冒頭のような食事ばかりしていると新陳代謝(細胞を作り替えようとする働き)が弱くなり、肌が荒れたり力が入らなくなったりといわゆる不定愁訴(漠然とした不調)が出て来ます。
骨粗鬆症とは
簡単に言うならば骨粗鬆症は骨がスカスカの状態になることです。
骨がスカスカの状態になってしまうとちょっとした力でクシャッと潰れてしまいます。
イメージするならシロアリに食われた柱とか麩ですね。
本来キッチリと詰まっているはずのものが何故スカスカになってしまうのでしょうか?
それは、人が本来持っている代謝(たいしゃ)によるものです。
代謝とは、古くなった細胞を壊して新しい細胞を作るという活動のことで、人間は常に新しい細胞と古い細胞を入れ替えています。
爪や髪が伸びるのも代謝と言えます。
普段感じる事はありませんが、骨も常に新しく作られています。
しかし爪や髪のように骨は自分で切る必用はありませんよね。
それは骨は自分で余分な部分を削り取る機能が付いているからです。
骨の中には、骨を新しく作る細胞「骨芽細胞(こつがさいぼう)」と、古くなった骨を壊す細胞「破骨細胞(はこつさいぼう)」が一緒に存在します。
この、骨芽細胞の働きが弱くなっている場合でも破骨細胞は仕事を中断しませんからドンドン骨を壊します。
あるいは、骨芽細胞が正常に機能している場合でも破骨細胞がそれを上回ってドンドン壊していく場合があります。
いずれの場合も破骨細胞が骨をスカスカの状態にしてしまいます。
これが骨粗鬆症の原因です。
たばこを止めると
百害あって一理無し
とよく言われるタバコですが、やはりヘビースモーカーの方はなかなか止められずにいるようです。
しかし「俺はタバコは止めん!」と強い意志を持っている方でもガン宣告を受けると途端に止めて後悔されている所を見ると結局やはり本人の意思の問題のように見えてしまいます。
タバコのニコチンが毒だとか微粒子が周りに影響を及ぼすとか子供に影響がとか火事がとか言われ続け、その「怖さ」からまたタバコを吸ってしまう。
という悪循環を起こしてしまうのもまた理解できます。
人とはそういうものです。
頭で理解しているのと行動がチグハグなのはどんなに頭の良い人でも起こり得る行動です。ですから賄賂、横領、不倫などいつまでもTVでの報道は絶えません。
怖さから止められない人に怖さを言い続けるのは不安を煽るだけで無駄なことなのです。
ここでは「タバコを止めるとこんないいことがあるよー」ということをご紹介します。
禁煙直後
綺麗な空気が肺を巡ります。受動喫煙がなくなり周りの人が喜びます。
20分
血圧と脈拍が正常時に戻ります。手足の血流が改善され、冷え症の改善兆候が見られます。
2時間
血中のニコチン濃度が低下します。
6時間
<離脱症状が出始めます>たばこを吸いたい欲求が高まります。ぐっと我慢しましょう。
8時間
身体の隅々まで酸素が行き渡るようになります。血液の酸素濃度が増え、一酸化炭素の量が減るので運動能力がアップします。
12時間
血中の一酸化炭素濃度が正常な値になります。
24時間
心臓発作のリスクが少なくなってきます。
48時間
臭いや味がはっきりわかるようになり食べ物が美味しく感じられます。
2〜3日
<離脱症状がピークになります>一番辛いときです。ここを過ぎればグッと楽になります。ここまでの努力を無駄にしないための踏ん張り時です。
1週間
肺の中の痰が咳とともに出始めます。肺が治ろうとしている証拠です。
2週間〜3ヶ月
心臓、肺の機能が改善してきます。
1〜2ヶ月
慢性気管支炎の症状(席・痰・喘鳴)が改善されます。
肺炎などの感染症が起こりにくくなります。
肺が元気になってくるので疲れやすさが少なくなります。
1年
軽度、中度の慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)で肺機能が改善されます。
急死のリスクが減ってきます。
2〜4年
心臓病(狭心症・心筋梗塞)のリスクが喫煙者に比べてかなり低下します。
5年
肺がんのリスクが50%も低下します。
7年
10〜15年
咽頭癌のリスクが60%も低下します。
10〜19年
肺がんのリスクが70%も低下します。
20年
冠動脈疾患のリスクが非喫煙者と同じレベルになります。
この記事の内容を参考に禁煙をサポートするプログラムをこちらに用意しました。
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参考
アメリカがん協会
すぐ禁煙.jp
最近よく「悪夢」を見ると思ったら要注意
もし、悪夢を最近よく見るようになったなと思ったら家族の方に寝ている時に叫んでいないか聞いてみましょう。
またご家族が夜によく叫ぶなどしているようであれば一度かかりつけ医にご相談ください。
「レム睡眠行動障害」といって、寝ている時に奇声をあげる、暴れる、怖がるなどをしている場合
「レビー小体型認知症」の初期症状の可能性があるのです。
これはアルツハイマー型認知症とは違った型で現れる認知症で、認知症の約20%を占めるとされています。
症状としては幻覚などの症状や、パーキンソン症状が出て来ます。
初期段階で気が付けば薬で進行を遅らせたり、時間の有余が出来ますので早期発見は非常に大切です。
合わせてこちらもご覧ください。
偽物の食品って知ってますか?
スーパーで「最近の醤油は安くていいわー」とサクッと購入しちゃう方は要注意!
実はそれ偽物かもしれませんよ。
「え?醤油が偽物?」
と思われるかもしれませんが、原材料を見ると解ります。
本物の醤油の原材料は
大豆・小麦・食塩
これだけです。
対して、偽物の醤油は
などなど
本物の醤油の成分として明らかにオカシイのです。
中でも脱脂加工大豆なんて「大豆」が使われているっぽくて聞こえは良いのですがカスですからね、カス!油を絞り摂った大豆のカスを塩酸で加水分解して風味付けとして再利用しています。
おすしのパック等に付属している使い切り醤油はもうほぼコレ。「お得じゃー」ってお寿司買って大量にもって帰っている方も見かけましたがもう完全に騙されてます。
もちろん醤油だけじゃあありません!
「みりん」も偽物が横行しています。
本物の高価な「純米みりん」の原材料
焼酎・もち米・米麹
一般的に普及している発酵調味料タイプの「みりん」
偽物の「みりん風調味料」
などです。
偽物のみりんには米が入っておらず発酵もされていません。
主原料がブドウ糖果糖液糖って、単なる甘いシロップです。
主原料の「ブドウ糖果糖液糖」とは
ジャガイモやトウモロコシから作られる食品添加物で、
別名を異性果糖、正式名を高フルクトースコーンシロップと呼ばれる要するにシロップです。
ジャガイモやトウモロコシのデンプンを化学反応させてブドウ糖、最終的に果糖が生成されます。
このうち、果糖が50%未満のものをブドウ糖果糖液糖、果糖変換率50〜90%なら果糖ブドウ糖液糖、90%以上なら高果糖液糖といいます。
「清涼飲料水」にもよく使われているこの主原料、何が悪いのかといいますと
- 謎の遺伝子組み換え作物(主にトウモロコシ)が主原料であること。
- 作物の育成にラウンドアップという猛毒の除草剤が使われている可能性があるということ。
- アメリカのワシントンポストではブドウ糖果糖液糖が含まれる食品の1/3に水銀が含まれていることを見つけました。
とにかく摂取するには「謎」が多すぎるんです。
清涼飲料水ではこの原材料が安い(砂糖の7割程度)のでよく用いられます。
その他に原材料を見るとゾッとするのが、
人造イクラ
ミートボールやハンバーグ
ガム
天然着色料
などなど、書き出すとキリがないので、興味のある方は是非調べてみてください。
詳しく調べるほどスーパーでの買い物が少なくなります(笑)。
熱中症の怖さ
熱中症は最近よく取り上げられています。
熱中症は体温調整機能がうまく働かなくなり、熱がこもってしまうことで起こります。
特に高齢者の方は「暑い」という感覚そのものが鈍くなっている可能性があります。
熱中症は脳にダメージを与えるため、既に熱中症になっている場合には本人には冷静な判断が出来なくなっていることがありますので熱中症になっていない段階で予防をする意外に手はありません。
僕も一度道の真ん中で熱中症で倒れている人に出逢ったことがありますが、返答は「大丈夫!大丈夫!」と言うだけで全く大丈夫な状態でないことを自覚できていません。
幸いにもご近所のお知り合いの方がいらしたので急いで自宅に運び救急車を手配しご家族に事情を尋ねましたら「昨日熱中症で病院に運ばれたから体力をつけなくちゃと思って夕方からランニングに出たんです」と信じられない回答で驚いたものです。
この場合も本人には調子が悪いという自覚が無いのですから周りの家族が気を付けるしかありません。
またこれまでも、真昼に畑仕事に出て仕事をしていたら急に汗が引いて「今日は身体が軽い!仕事がはかどるわー」と頑張ってしまい自宅に帰ってから急に動けなくなったという話や、家に帰ったらおばあちゃんが暑い部屋の中でコタツに入って「今日は寒い」と言っていて慌てて救急車を呼んだ。という話を聞きました。
いずれも体温調整機能がおかしくなっており、そして熱中症にかかっている当の本人には自覚の無いものなのです。これは恐ろしいことです。
熱中症にかかる要因としては
激しい運動等で発熱し、発汗だけでは対応出来ない
暑さに慣れていなくて汗をうまくかけない
疲れや睡眠不足などで体調不良である
加齢に伴う体温調整機能の低下
などが挙げられます。
予防方法としては
気温が急に暑くなったら室温に注意する
こまめに水分補給をする
コーヒーやアルコールなど利尿作用のあるものは避ける
上手に汗を吸収してくれる衣類を着る
日頃から汗をかく訓練(運動)をする
などが挙げられます。
しかし、自覚が無いのに対策をと言われても困りますね。
そんな場合、熱中症の対策グッズとして
「熱中症計」というものがあり、これは気温湿度の変化を読み取って熱中症になる可能性がある場合にはお知らせしてくれます。
アラームが鳴ったらエアコンで室内を冷やす等の対策が取れるので高齢者の方には特にオススメです。
自然治癒力とは
「自然治癒力(しぜんちゆりょく)」とは、例えば何かで指を刺したとか切ったとかの経験は恐らく誰しもが経験したことがあると思います。
その後勝手にカサブタができて治っていきましたよね?
それが「自然治癒力」です。
何かしら身体に損傷を受けた際に時間の経過と共に損傷部位が回復する、回復しようとする力のことを自然治癒力と定義されます。
広義では疲労回復、免疫力、精神的な回復にも使われることがあります。
この自然治治癒力ですが、力が強くなることも弱くなるこもあります。
当然力が強いと回復までの期間が短くなり、弱くなると回復に時間がかかります。
この力が特に強い期間は、成長期です。
成長期は身体の細胞がどんどん入れ替わる時期でもあります。このため古い細胞はどんどん壊され、新しい細胞がどんどん追加されていきます。
(奥の層の細胞が分裂して、押し上げられて行き、最終的に剥がれて排出されます)
この新しい細胞を追加するというシステムの根源は細胞分裂です。
細胞分裂は成長期が終っても行われています。普段はあまり感じる事はありませんが我々の身体はどんどん新しい細胞に作り替えられています。
例えば「爪」や「髪」はどんどん伸びるので細胞分裂が行われた結果だと解りやすいと思います。「垢」これは皮膚内部で細胞分裂が進み、古い層が剥がれた結果です。「フケ」これは頭皮が剥がれた結果です。「うん○」この中の20%は腸内壁の剥がれたものです。
爪や髪が伸びない、垢やフケもうん○も出ないという人は残念ですが細胞分裂していません。
これら細胞分裂が行われ新しい細胞が出来、また古い細胞を排出する行程が「新陳代謝(しんちんたいしゃ)」と呼ばれます。
つまり、新陳代謝が良いということは自然治癒力が高いとも言えます。
新陳代謝は生活習慣が密接に関わっています。
が大事です。
運動
運動をすると血行が良くなるのはお解りになると思いますが、特に「有酸素運動」が大切で、多くの酸素を全身の細胞に運びます。
有酸素運動では特にウォーキングがオススメです。
ウォーキングでは主に足の筋肉を使いますが、人間は全身の筋肉のうち約2/3が下半身に付いています。足をよく動かすとそれだけ筋肉やその間の血管が刺激され血流が良くなります。「足は第二の心臓」という言葉を聞かれた事があるかもしれませんが、足を動かす事は下半身の血流を良くするため心臓の負担を助けることにもなります。
食事
食事は「まごわやさしい」をまんべんなく摂ると身体に良いということは何処かで聞いたことがあるかもしれません。
ま:豆類、豆類には植物性のタンパク質が豊富です。
ご:ごま等の種脂、脂質、ミネラルなどが豊富です。
わ:わかめ等の海草類、ミネラル分が豊富です。
や:野菜、いわずもがな、ビタミンとミネラルです。
さ:魚、良質タンパク質、脂質です。
し:しいたけ等キノコ類、食物繊維やミネラルです。
い: いも類、炭水化物と食物繊維です。
これらを1日の食事で出来るだけ取れるよう心がけることでバランスの良い食生活になります。
身体を作っているものは全て口から摂取したものです。
バランスの悪い食生活をしていると身体の細胞がおかしな活動をします。
くれぐれもお菓子だけで食事を済ませるようなことは無いようにしましょう。
睡眠
睡眠は自然治癒力が発揮される時間です。
睡眠時には「成長ホルモン」と呼ばれる新陳代謝を活発にするホルモンが分泌され、細胞の代謝が盛んに行われます。
つまり、寝ている間に身体が新しく作り替えられているのです。
自然治癒力が高いにも係らず力が発揮出来ないのはしっかりと睡眠が取れていないからかもしれません。
これら3つの項目をしっかりと満たしていれば自然治癒力が高い状態でなおかつ発揮しやすい状態であると言えます。
東洋医学には将来発症する可能性のある病を未然に防ぐ「未病治(みびょうち)」という概念があります。自然治癒力を高めておくということはこの未病治であるとも言えます。
そして特に気をつけることがあります。
お酒とタバコです。
とても重要なことですのでそれにらに関してはまた別に述べたいと思います。