熱中症の怖さ
熱中症は最近よく取り上げられています。
熱中症は体温調整機能がうまく働かなくなり、熱がこもってしまうことで起こります。
特に高齢者の方は「暑い」という感覚そのものが鈍くなっている可能性があります。
熱中症は脳にダメージを与えるため、既に熱中症になっている場合には本人には冷静な判断が出来なくなっていることがありますので熱中症になっていない段階で予防をする意外に手はありません。
僕も一度道の真ん中で熱中症で倒れている人に出逢ったことがありますが、返答は「大丈夫!大丈夫!」と言うだけで全く大丈夫な状態でないことを自覚できていません。
幸いにもご近所のお知り合いの方がいらしたので急いで自宅に運び救急車を手配しご家族に事情を尋ねましたら「昨日熱中症で病院に運ばれたから体力をつけなくちゃと思って夕方からランニングに出たんです」と信じられない回答で驚いたものです。
この場合も本人には調子が悪いという自覚が無いのですから周りの家族が気を付けるしかありません。
またこれまでも、真昼に畑仕事に出て仕事をしていたら急に汗が引いて「今日は身体が軽い!仕事がはかどるわー」と頑張ってしまい自宅に帰ってから急に動けなくなったという話や、家に帰ったらおばあちゃんが暑い部屋の中でコタツに入って「今日は寒い」と言っていて慌てて救急車を呼んだ。という話を聞きました。
いずれも体温調整機能がおかしくなっており、そして熱中症にかかっている当の本人には自覚の無いものなのです。これは恐ろしいことです。
熱中症にかかる要因としては
激しい運動等で発熱し、発汗だけでは対応出来ない
暑さに慣れていなくて汗をうまくかけない
疲れや睡眠不足などで体調不良である
加齢に伴う体温調整機能の低下
などが挙げられます。
予防方法としては
気温が急に暑くなったら室温に注意する
こまめに水分補給をする
コーヒーやアルコールなど利尿作用のあるものは避ける
上手に汗を吸収してくれる衣類を着る
日頃から汗をかく訓練(運動)をする
などが挙げられます。
しかし、自覚が無いのに対策をと言われても困りますね。
そんな場合、熱中症の対策グッズとして
「熱中症計」というものがあり、これは気温湿度の変化を読み取って熱中症になる可能性がある場合にはお知らせしてくれます。
アラームが鳴ったらエアコンで室内を冷やす等の対策が取れるので高齢者の方には特にオススメです。