しあつやのブログ

健康に関する情報をメインに発信していきます。

星空を見上げる理由

よく身体は「小宇宙」と表現されます。 

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「よく解っていないから」「複雑だから」

いろいろな解釈があると思うのですが、「宇宙」と「人間」は繋がっています

と書いてしまうとなんだかスピリチュアルなイメージを持たれるかもしれませんが全くそんなことはありません。科学的に繋がっています

 

地球上に存在する「元素」は92種類です。このたった92種類の元素の組み合わせでありとあらゆるものが出来ています

岩も空気も人も細菌すらも。

 

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そして宇宙を見てみると、同じく92種類の元素で出来ているということが解明されています

宇宙の元素なんか誰がどやって調べたのでしょうね?

実は宇宙に広がる恒星(太陽のような自ら光っている星)から発せられる光のスペクトル(虹)を分析すると見えてきます。

我々が夜空を見上げて見える星はその殆どが恒星、核融合を起こしている星なのです。

 

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スペクトルに表される「吸収線(暗線)」と呼ばれる線はその星の大気に含まれる元素によって違うのでそれを分析することでその星の構成要素が解るのです。

スペクトル - Wikipedia

 

これにより地球上にある元素と全く同じものが宇宙に存在している。

地球だけが特別な惑星ではない。ということが現代科学では結論付けられています。

 

太陽はその殆どが「水素」で、太陽自らの重力で水素を核融合して熱を発しています。熱を発して熱膨張することで自らの重力と戦っている状態です。

水素は核融合してヘリウムに変わります。

現時点での太陽はこの後50億年ぐらいは水素をヘリウムに変えているだけで、質量も宇宙の中では小さい恒星なのでそれ以上の核融合は起こらないとされていますが、太陽の2倍以上の質量を持った恒星は水素からヘリウムへの反応が終った後、今度はヘリウムが核融合を起こします。

ヘリウムがまた核融合を起こすと今度は炭素や酸素といった生命に必用な元素が生まれます。

地球上のあらゆる生物、植物も動物も「炭素」が含まれていますので炭素は大切な生命の資源と言えそうです。

このような核融合の反応を経て我々に恒星は我々に必用な元素を生み出します

 

太陽の8倍より大きな質量を持った恒星は各種の核融合を経てその中心の殆どが鉄になった後、重力崩壊「超新星爆発」を起こします

そしてその爆発によって宇宙に散らばった様々な物質の塵が集まってまた太陽やその惑星のような星々になるのです

ですから地球も人間も元は宇宙の塵から出来ています。

「母なる海」とはよくいいますが、そうすると宇宙は「祖母なる宇宙」になるのでしょうか(笑)

 

超新星爆発では鉄よりも重い元素が生まれるとされています。その1つ「金(ゴールド)」もこのときに生まれるそうです。

かつて人々は「錬金術」といわれる手法で金を生み出そうとしたことがあります。

超新星爆発で発せられる熱量はなんと1兆℃にもなるそうで、今の科学技術をもってしても到達不可能な温度なのだそうです。人工ダイヤモンドは出来ても金の生成はそれほど難しいものなのです。人が金に魅了されるのもこのような理由があるのかもしれませんね。

金に限らず、資源は有限であるからこそ貴重なのです。

 

星の光というものは「過去からのメッセージ」とも言われます。

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星の距離は「光」の到達速度で表されます。

地球から月までの距離は約「1光秒」つまり、光の早さで約1秒です。

太陽は「8光分」、光の早さで約8分です。

星によっては数千光年、数万光年の距離に存在する星もあります。光の早さで1万年かかる距離であれば1万光年です。

1万光年の距離にある恒星を観測する場合、それは1万年前に発せられた光なのです。つまり、今生きている我々が存在する以前に発せられた光が今到達していることになります。

1万光年離れた星から地球を観察するとしたら、1万年前の地球の姿が映るでしょう見てみたいですね。 

 

面白い事に過去からのメッセージは星だけではありません。

目には見えないですが、宇宙の始まりの大爆発「ビッグバン」で発せられた光は「宇宙マイクロ波背景放射」というマイクロ波に型を変え全宇宙に今も降り注いでいるのです。

とっても不思議ですね。

 

我々と同じ元素で出来ている数々の星、いつまでも綺麗な夜空が見られることを切に願います。