しあつやのブログ

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「気」は実際に存在するのか

「気」はなかなか壮大なテーマになります。

僕も気功を習っていましたが気の本質は掴めないままです。

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東洋医学で用いられている気は正確には「氣」のことで、そこには科学的な証拠は無く、統計学的、感覚的なものです。

漢字では「氣」は八方に広がるエネルギーのことを指し、「気」はエネルギーを閉じ込めるということを指すそうですが、ここではややこしいので両方「気」と表します。

 

 

「気」とは目に見えない何かの総称であり、空気、電気、磁気など目に見えないけれど存在するものを気と表します。

 

我々が科学として知っている気は最新のものでは「電気」ですね。

我々人類は電気を操れるようになり生活は一変しました。

中でもイギリスのマイケル・ファラデーの偉業はすばらしく、電気を動力に変える方法を発見した人物です。

それまでもイタリアのアレッサンドロ・ボルタが 蓄電池を発明し、電気を貯めたり放電させたりという方法は確立されていましたが、ファラデーが動力に変える方法(モーターの原理)を発明するまでは電気はエンターテイメント性の高い所謂おもちゃ程度の扱いでした。

「よく使ってるスマホはモーターなんか使ってないぞ?」と思われるかもしれませんが、イギリスのアラン・チューリングエニグマの解読で最初の電気式コンピュータとも言えるチューリングマシンを作成しました。このマシンはドラムモーターの回転による計算機でしたので、やはりコンピューターの発展にも貢献しています。

ファラデーはまた、電気と磁気の繋がりから磁場という概念を発見しました。今日我々がTVや携帯電話、Wi-Fiなどの電波を使って情報が得られるのもこの発見のおかげなのです。

電気は確かにすばらしい気です。

電気お陰で現代科学は進歩し色々なものが自動化し文明が発展しました。

そして現代は正に「電気の文明」と言えそうです。

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しかし東洋医学で扱う「気」は未だに解明されていません。

それこそ科学者に言わすれば「気のせい」と一笑して片付けられるかもしれません。

しかし、電気もイギリスのウィリアム・ギルバートの静電気の研究によって科学として認められたもので、それまでは「ただただ不思議な現象」に過ぎませんでした。

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どのような測定器を用いても現在のところ「気」を捉える事は出来ないでいます。

ですので科学的証明のされていない怪しいもの、えせ科学。というレッテルを貼られることがありますが、少なくとも東洋医学に携わっているものとしては気は存在していると信じたいものです。

例えば、色々な気を用いた用語がありますが、その中でも「気のせい」と片付けにくいものの1つに「色気(いろけ)」というものがあります。

大人であれば誰しも誰かに色気を感じることはありますよね?人間ではない物に色気を感じる人もいます。

それは何?と問われると色なのか、曲線なのか、バランスなのかはっきりと伝えることは難しいと思いますが、科学では証明されていない何かがそこには存在するのです。

  

「気の観測器機」というものを作ろうとした場合、全ての物質に気が存在している場合に測定は可能なのか?という問題が起こります。

パワーストーンなるものが気を操れるとするなら当然自然界の無機物にも気は存在するはずです。岩でも鉄でも紙でも、全ての物質が気を帯びた存在であるとするなら、測定器もまた気を帯びている状態にあるでしょう。

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何かを観測や測定しようとする場合にはその観測対象以外のものを排除出来ないと観測は不可能です。星空を観測しようとすると周りに光が存在してはいけませんし、微粒子を測定する場合にはクリーンルーム必用です。

何にでも存在する力、そんなものが存在するのか?と問われると証明は出来ませんが、例として挙げるなら重力があります。重力は物体が質量に応じて時空を歪ませた結果として存在していると仮定されています(相対性理論)。

 

気の存在は科学的観測が行われていないので証明できません。

しかし、だからといって現代科学を用いることで全ての問題が解決出来る訳では無いのも事実です。

 

例えば、イギリスのロジャー・ショーヤーの考案した「EMドライブ」という宇宙ロケットに使えるかもしれない画期的なエンジンの存在があります。

推進剤無しに電力だけで推力をえられるという夢のようなエンジンで、構造はマイクロ波を円筒内部で反射させるという単純な構造、なんと現代科学では物理法則に反するエンジンなのです。

疑似科学の一種だとして政府からの援助は打ち切られましたがそこには確かに推力が存在することが認められ、今ではNASAが研究を始めています。

これももしかしたら昔の人が静電気を電気だと知らず不思議だと思ったように何か別の見えない気がそこに存在しているのかもしれません。

 

宇宙にはダークマター暗黒物質)と呼ばれる未解明な物質が宇宙空間に圧倒的な割合で存在しているとされています。これもまた誰も見た事の無い仮説的な物質ですが、銀河の動きがアインシュタイン相対性理論では説明出来ない動きをしていることからダークマターが存在するはずと議論されているものです。

 

我々人間には素晴らしい目という器官があり、3次元空間を認識出来る能力が備わっています。

しかし、認識出来るのは3次元までです。型として捉えられるのが3次元で、4次元以上になると3次元にまで次元を落とさないと認識することは不可能です。

例えば4次元であれば、「ハイパーキューブ(超立方体)」とインターネットで検索すると、表も裏も同時に存在する立方体が3次元で再現されたものが、2次元として画面に表示されますが、ハイパーキューブは実際に作る事も見る事も出来ませんし存在していても感じる事は出来ないでしょう。

宇宙が4次元を超える多次元空間(多元宇宙論)であった場合、我々の空間認識能力なんてチッポケなものです。

例えるならアリが飛行機の存在を理解できないようなものです。

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仮に「気」が4次元を超える何かが作用しているものだとしたら我々にはそれを知る由もありません(余剰次元)。

 

少し話がそれましたが、そのような未解明のものはこの宇宙に山のように存在しているので実際に感覚として存在する「気」を現代科学で証明出来ないからといって真っ向から否定するも気を証明することと同様に難しいものです。

これまでも人間は「こうかもしれない」「ああかもしれない」という柔軟な発想で新しいものを取り入れこれまで発展してきました。

これからもそうであってほしいですし、今後また今までに考えられなかった新しい気が発見されるような気がします。