しあつやのブログ

健康に関する情報をメインに発信していきます。

運動しないとどうなるの?

我々は骨格筋(こっかくきん)という筋肉によって様々な運動をすることが出来ます。

骨格筋は関節を持つ骨から骨へと繋がる筋肉で、基本的には関節を曲げる「屈筋(くっきん)」と関節を伸ばす「伸筋(しんきん)」で構成されています。

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関節を曲げる時には「屈筋」がメインになって働きますが、反対側の「伸筋」がダランと力が抜けているかというとそうではありません。伸筋にもある程度の力がかかっています。

屈筋と伸筋は動いていない時や、全く力を抜いている状態でもある程度の力が常にかかっている状態にあります。これを「筋トーヌス」といいます。

この筋トーヌスだけの力がかかった状態では、どちらかというと「屈筋」側が強くなりますので関節は曲がる方向へ力がかかります。

ベッドからまったく動かない状態が続くと身体は「曲がろう」としていきます。

 

最終的にはお腹の中の赤ちゃん「胎児」の状態に近くなってしまいます。

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脳梗塞等では自分の力で動かせなくなる部位が出ることがあり、それを麻痺(まひ)と呼びます。麻痺が起こった場合にもリハビリとして関節の曲げ伸ばしが必用です。リハビリをしないとこのトーヌスだけの状態になり関節が曲がってしまいます。

 

関節は動かさない状態にあると筋トーヌスの関係で、

「痙直(けいちょく)」という関節が伸びにくい状態から

「硬直(こうちょく)」という状態になり、関節はほぼ固まっている状態で非常に伸ばしにくい状態になります。

 

運動不足が続いて筋力が低下しても同じように関節が曲がろうとする方向に引っ張られます。

気を付けて運動しておかないと「(気持ちが乗らなくて)動かない」ではなく「(動こうと思っても)動けない」状態になってしまいます。