他人の目が気になるという方へ
自分が「人からどう見られてるか」を気にしている人って結構いますね。
服装がおかしくないか、持ち物は変だと思われないかとか
それって結構面倒くさいですよね。
特に共感力の強い人にそのような傾向が見られるように思います。
共感力が強いのは他人を思いやるという意味ではすばらしい能力ですので自信を持っていただきたいのですが時にそれは自己主張の邪魔もします。
さて、ここで一つ考えていただきたいのですが、
Q
これは何色のりんごでしょうか?
A
赤ですね。
間違いありません。
では、次の質問
Q
赤色は好きですか?
A
(答えはありません)
当然ですね。
赤色は好き!という人もあれば赤は嫌い!という人もあるでしょう。
その感覚は過去の経験なのかもしれませんし、ひょっとしたら「見え方の問題」なのかもしれません。
さて「見え方」は皆同じでしょうか?
例えば、先ほどの赤いリンゴですが「赤」という単語とその色とは幼いときから「これが赤色というものですよ」と教えられたから備わった感覚ですよね?
ひょっとしたら人によっては、今あなたが見えている「赤」は「青」に見えているかもしれません。
けれど、別の人でも幼いときから「これが赤色ですよ」と教えられて育っていますから間違いなく「赤」と認識することでしょう。
他人の見ている色というのは自分には理解出来ないものなのです。
自分が「美しい」と思って見ている世界でも別の誰かは「汚い」と見えているかもしれませんし、逆もありえます。
これは自分と他人との感覚が違うということを理解できれば「なんでー?」と悩む必用はなくなります。
また、それは環境にもよります。
Q.
虹は何色に見えますか?
A.
大抵の人は7色と答えると思いますが、それは日本人だから。プリズムの実験で小学校の頃に習うからで、アフリカなどでは2色とか3色と判別されるようです。
けれど、虹をよく見るとそこに色の境目はありませんよね?グラデーションで徐々に色が変わっています。
だから別に10色でも20色でもかまわないのです。
大抵の人の目には赤、青、緑、の3色の錐体細胞(すいたいさいぼう)という色を認識する細胞と桿体細胞(かんたいさいぼう)という明暗を認識する細胞で物を見ています。
錐体細胞が1つや2つだけの方もあり、俗に色盲と呼ばれてます。
逆に錐体細胞の数が多い場合もあり、女性の12%という稀な確立で4色目の錐体細胞を持つ人が存在するそうです。そういう方には通常の3色色覚の100倍もの色を見分けられるそうです。4色型色覚(よんしょくがたしきかく)と呼ばれるようです。
そういった人達には世界がまた違った見え方をしているのですね。
渡り鳥は昔から地磁気を感知しているのではと考えられてきましたが、最近の研究では目で実際に地磁気が見えているのではとも考えられているようです。
Cryptochrome and Magnetic Sensing
一般人には見えないものが見えてしまうという人が居ますよね?
それはもしかしたら本当に目に特殊な感受性のある細胞があるのかもしれません。
ということで、人によって物の見え方ってのは違う物なのであまり人の目を気にしすぎても仕方ないと考えると少し気持ちが楽になりませんか?