しあつやのブログ

健康に関する情報をメインに発信していきます。

賢いお酒の飲み方

お酒(アルコール)はタバコに次いで害とされているものですが

 

酒は百薬の長」とも言われています。

 

この言葉は紀元前3世紀ほど前に書かれた漢書にあります。

これに対して

 

酒は万病の元」とも言われています。

 

この言葉の由来もまた漢書とされています。

 

どちらも正解です。

適度なアルコールは生体エネルギーとなり、また酒の場として人との繋がりを作る潤滑剤となります。

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しかし、度を過ぎると身体を壊します。

 

アルコールに対しての適応能力は人によって違うので何mlまでとは言えませんが、以下は僕が今まで診て来た方の印象です。

休肝日を週に1回や2回設けている人はアルコールで致命傷を受けることは少なく、逆に1日も休む事無く晩酌をしている人はある日突然致命傷を受けているように見えます。

これは、うまく摂取できるアルコールをコントロール出来ている人と、アルコール摂取が習慣になってしまっている人との差だと感じています。

うまくコントロール出来ている人は、酒の場で沢山飲みますが次の日は休肝日としてアルコールを抜いたり、酒のツマミ(アテ)の無い日は飲まない。等自分なりのルールを作っている人です。

対して習慣になっている人とは、特に酒の場では良く飲み、毎日の習慣だからとツマミが無くても晩酌をかかさず、1日でも飲まない日があると違和感を覚えてしまう人です。

 

何故かと考えると、やはり肝臓を休める日を設けてあげないと肝臓のアルコール処理能力を超えてしまうからではないかと思います。

肝臓の役割の1つに解毒作用があり、「人体に有害な物質」を「無害な物質」に変える役割がり、その他にも沢山の機能を担っています。

肝臓の処理する有害な血液中の物質とはアルコールに限らず、アンモニア、薬や毒素や細菌にまで及びます。

 

アルコールが入らなくとも細胞が日々行う新陳代謝(細胞が新しく作り替えられる作用)によって生じるアンモニアや破壊された細胞等の最終処理をする役割を担っている肝臓ですから、アルコールがそこに入ってしまうと仕事量が増えるんです。

しかも、アルコールは他に生じる有害物質より有害なので優先的に処理されるのです。

人に例えるなら、仕事で任されたことを頑張っているときに「じゃあこれもついでにお願いね♡」と未処理の期限間近の書類の束が回ってくるような状態です。多いと当日の仕事が追いつかないレベルです。

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これが3日も続くとさすがに嫌ですよね?

 

休肝日を設けないということは、人で例えるなら365日ずーっと残業しているようなものです。あたりまえですが、これでは身体を壊しますよね?

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肝臓は「沈黙の臓器」とよばれており、かなり重症にならないと症状として現れてきませんが、肝臓もそうやって負担を強いられるといつか壊れます。これがアルコール性肝炎です。

実際にアルコール性肝炎と診断された人のほとんどが断酒不能アルコール依存症になっています。

こうなると、突然ドクターストップがかかって飲めなくなります。

 

アルコールが好きな方にはこれからもなが〜くお酒を楽しんでいただけるよう、せめて週1〜2回の休肝日を設ける事をオススメします。

休肝日を設けるも否もそれは自分の意志に他なりませんが、その結果はあくまで自己責任です。