しあつやのブログ

健康に関する情報をメインに発信していきます。

細かい作業をしすぎると目が疲れるのは何故?

細かい作業や長時間画面に見入るような作業が続くと目がしんどいと感じますよね?

気のせいではなく、実際に目の筋肉が疲労しています

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まず、目のピント調整機能について

目は遠くの物、近くの物を見る時に水晶体(すいしょうたい)<目の中にあるレンズ>の厚さを変えて調整しています。望遠鏡ではレンズ同士の距離でピント調整していますが、水晶体は軟らかいレンズなので伸ばしたり縮めたりが可能です。

伸ばしたり縮めたりする時には水晶体の周りにある「毛様体筋(もうようたいきん)」という筋肉を使います。

遠くの物をみたり、ぼーっと力を抜いているときには「毛様体筋」は弛んでおり、レンズは薄くなっています。

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近くの物を見るときには、「毛様体筋」(黄色印の部分)に力が入り、レンズは分厚くなっています。

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<余談ですが、魚の水晶体は焼き魚にすると目の中の白くて丸い物体です。本来は透明ですが熱を加えること白くなります。魚の水晶体の型は変わりません。水晶体の位置をずらしているのです。>

 

さて、20歳を超えると毛様体筋の柔軟性がだんだんと失われるとされています。40歳を過ぎると30㎝以内のものが見え辛くなると言われます。これがいわゆる「老眼」と呼ばれるものです。

焦点を合わし辛かったり、焦点が合うのに時間がかかったら視力低下の初期段階、

毛様体筋が凝り固まりつつありますので要注意です。

毛様体筋は筋肉ですのでトレーニングすることである程度回復が見込めます。

 

まず、目の中の筋肉ということでイメージし辛いとおもいますので腕の筋肉に置き換えて考えてみましょう。

近くを見て集中している状態というのは、買い物かごを腕にかけてグッと持ち上げている状態です。

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信じられないかもしれませんが、ずっとスマホを1時間ぐらい触っているという時は、この状態で1時間ぐらい過ごしている状態です。

腕なら10分もすれば「しんどい」とカゴを降ろすか反対に持ち直すか腕を伸ばして体操しますよね?

目の中の筋肉は感じにくいのでずっと続けられてしまうのです。買い物かごを長時間掛けていると次に腕を伸ばす時に固まってしまってなかなか伸びませんよね。イメージが湧きましたでしょうか?

目も同じです。ずっと近くを見ていると伸びなくなってしまいます。この状態が凝り固まった状態です。

 

もうお解りかと思いますが、トレーニングは「遠くを見る」「近くを見る」を繰り返すだけ。です。 というかそれ意外にありません。ストレッチは出来ませんからね。

指を目の前に出して、指と遠くを交互に見ます。

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腕を伸ばして曲げてを繰り返しているのと同じ状態です。

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飛行機のパイロットは視力低下は業務に影響が出るので常に目はトレーニングをしているとのことです。

 

パソコンを仕事で使う場合は、休憩で一度遠くを見て作業再開できる窓際の位置が理想ですね。

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